4月18日の月曜日、マンハッタンのとあるペントハウスのとても美しい一室で行われた、チャリティーコンサートに参加させて頂きました。
ここで、僕の本当にどうしようもないオトボケ話と、冷や汗のお話をします。
この日、先日ロンドンのロイヤルアルバートホールと言う、7000席規模の大ホールでオペラ蝶々夫人の主役を演じたばかりの、田村麻子さんの伴奏をしました。
それが、本番前日の日曜日に、麻子さんの家でリハーサルをしたのですが、
僕がずっと練習していたのは、カッチーニ作曲のアヴェマリア。
麻子さんが、演奏会のプログラムを既に出していたのは、マスカーニ作曲のアヴェマリア。
僕が伴奏を始めた瞬間、「それ、カッチーニのアベマリアだよ。。。。頼んだのはマスカーニのアベマリアだよ。。。」との事。
僕は、メールのスペルを読み間違えていたのでした。間違っていたのは僕の方でした。
本番は明日。
でも、どうしても一度刷ったプログラムを変えるのが嫌で、その夜練習をして、
翌日にはなんとか弾ける様にしました。
でも、本番までにもう一度だけ歌手(麻子さん)と合わせたい。。。
僕はコネチカット州にある学校で昼間教えているので、5時で早退をして
5時8分のメトロノース(長距離列車)に乗り,6時10分にマンハッタンに到着。
麻子さんの家に行くには、7番列車に乗ってクイーンズまで行かなきゃです。
乗り継ぎがうまく行けば12分でつくはず。。。そうすれば、8時開演のコンサート本番に間に合う。。。 そう思いました。
結局、7番線には各停と、急行があるのを知らず、間違って急行にのってしまい、
とんでもない所まで行ってしまいました。
鳴き声で麻子さんに電話したら、いつもの明るく優しい声で
「焦らないでいいから、早くきて。」との事。
逆戻りの電車にのり、結局ついたのは7時。
1回だけ、ざっと通して電車でマンハッタンの会場に向かいました。
8時ぎりぎりに会場に到着。
ホッ息をのんで、会場のピアノを見たらなんと電子キーボードだったのです。(凍)
もちろん、チャリティーコンサートが主体なので、経費を1ドルでも下げる事を考えると、文句は言えません。
でも、もうお客さんが入っていたので、本番はそのピアノの感触に全く触れる事なく、
いきなりのぶっつけ本番でした。
いつも学校のグランドピアノで練習をしているので、プラスティックで出来た鍵盤から、電子音が出てくるのは最初違和感があり、弾きづらかったですが、
次第に慣れて来て気持良くなりました。
最近、考え事が多く、きっと意識が散乱していたんだろうと思います。
あまりにも、あまりにもボケ過ぎていて情けなくなりました。
深呼吸が今の僕には必要みたいです。
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